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悲しき酒(片々草抜粋)

 

 

 

 

 

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02-Jan-2013

無  題

 昔、講習会で、「人に話をする時 ”ネガティブ アプローチというのがある”と教わった。例えば黒板を前にして、初めに ”私は、字が下手で・・・とか、絵がうまくなくて・・・”とか言って書き始めることを言うのだそうで、これは止めた方がいい、という話だった。
 何故なら、上手か下手かは相手が判断することで、そのうち否応なしに判ること。それをわざわざ前もって断ると、話を聞く人の興味が、どれくらい下手なのかに集中して、話し全体への集中がそがれることになる。・・・”こういうやり方をネガティブ アプローチという”というという話だった。

 ところで ”片々草”ー。期日を決められた 本職の仕事に追われて、余技のほうに手が回らない。一日一日が音を立ててずんずん去っていく、何の片々草を書くくらいの時間・・・とも思うが、そこが素人の悲しさ、時間は捻出しても、心の余裕がない。いつもは書きなぐりながら、〆切に余裕を持って届けていた原稿を今月は「発刊ぎりぎりの、ホントの締め切は何日ですか?」と聞いていながら、そのまま、その〆切の日が迫るのを、手をこまねいて待っているような状態ーーー・。

 まあ、流行作家の心境さ、とうそぶいてもおれず、仕事のこと、その他諸々いろんなことが重なって・・・。
 幸い、酒はたしなめる?ので、ナイトキャップで夜は取り敢えずの眠りにつけるが、朝方がいけない。四時半ころに、まずカラスの鳴き声、それから相手を求めてそこらを徘徊するやるせない猫の鳴き声あたりで目が開く。・・・いろんなことが頭の中を駆け巡る。新聞配達のバイクが一軒、一軒ごとに止まっては走り,走っては止まるのが気になる。胃袋のみぞおちのあたりがゴロゴロと鳴る。

 闇の中で、枕もとのデジタル時計の文字盤が、一分ごとにパタリ・・・パタリと回転しながら落ちる。ああ、この文字板が落ちて戻ることがないように、こうして俺の人生も一分ごとに減っていくのだなあーーーと思う。次から次へと何かが浮かんでは消える。

 前おきが長くなったが、・・・ということで、今月はあまりまともな原稿は書けませんー(と、これが、冒頭のネガティブ アプローチの見本)。
 今月は取り敢えず頁を埋めることでご容赦願いたい、と断ってーーーさて何を書こうか?。

 そうだ、明るい話題。ーーー「土筆生様」宛てにファン?レターが来た。それも、何と女性からである!。ーーー住所氏名は明記してあるが、トシのころガ定かでないところがミソ。
「片々草には、よくお酒の話が出てきますネ。ある作家が ”飲んだら書くな、書くなら飲むな”と書いていました。土筆さんも、酒は、月・水・金とか、火・木・土(たまには日も可)とかに決めて、健康に留意して片々草を続けてください」。と千葉のM・Kさんからーーー。

 もう一通は長野のY・Mさんから、「雪を肴に、さしつさされつ飲む酒も、ほの暗い小さなスナックの止まり木で、ひとり水割りをかたむけるのも・・・宴会で陽気に飲む酒も、みんないいなあーーー。 ”男と女は また歩き始めるーーー”こんなお二人に ”よっご両人!・・・”と声をかけて、”哀しき酒”に乾杯」。

 レターではないが、K・M氏が、結婚式のスピーチの話を読んで、こんな話を届けてくれた。
 「結婚式で、父親が ”ふつつかな娘ですが・・・”と言うところを ”ふしだらな娘ですが・・・”と言ってしまって、取り返しがつかなくなってしまった」という。

 次は、H・N氏から。
 ”この前、厠の落書きの話がありましたけど、こんなのもありましたよ”。
 
 「天ハ人ノウエニ 人ヲツクラズ、 人ノ下ニ人ヲツクラズ。人ノ中ニ人ヲツクル」ーーー。

 こういうう人達に支えられて、片々草は今日も行く・・・感謝・合掌・乾杯

(88・S・63・3)