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概要
様々な食品、化粧品でアレルゲンを除去、低減したものが開発されている。
化粧品のアレルゲンの一覧を入手した。似たものは似たものを溶かすというハンセンの溶解度パラメータの考え方からすれば、あるアレルゲンは、そのHSPベクトルが似たレセプターに溶解する。各アレルゲンのHSPをYMBを用いて計算した。そしてそのHSPをSOMを使って自己組織化し、アレルゲンはどんなHSPの領域に来るかを解析した。実際には水素結合項を分割して検討するべきだろう。
内容
アレルゲンの一覧をネットから入手できた。 allergens_brochure.pdf
その141化合物に関してHSPをYMBを用いて計算した。
そしてHSPiP ver.3に搭載の1200化合物とともにSOM (Self Organization Map)を計算してみた。SOMは多次元のベクトルを2次元にマッピングする技術で似たベクトルは似た位置にマッピングされる。
図中Aと表示されているのが今回のアレルゲンのHSPがマッピングされた位置で、”.”はそれ以外のデータベース値を示す。
アレルゲンと判明しているものはある所に固まって存在する事がわかる。一部分を抜き出してみる。


この黄色い円の所にマッピングされた化合物をすべて抜き出してみるとハンセンのコード(HCode)で次のものがこの領域に来た。
Jspreadsheet CE
この領域に来たものは、基本的はパラベン化合物であった。
これはpーヒドロキシ安息香酸のエステルである。そしてパラベン類は最初の資料にすべてアレルゲンとして記載されていた。
それ以外の化合物もこの領域に来る。
これらの化合物はアレルゲンであるとは最初の資料には記載されていないが、見るからに怪しそうである。
アレルゲン ?化合物
***使う前にはアレルゲンであるかどうかチェックした方が良いと考えられる。
さらにHSPiPのデータベースで
dD=17.3 – 18.7
dP= 6.2 – 9.4
dH= 8.8 – 11.7
の香料化合物を探索すると33化合物が探索された。
一例を示すと以下のような化合物である。

これらについてもアレルゲンのテストをしてから使う事をお勧めする。
アレルゲンの発現がHSPという溶解性だけでおこる訳ではない。おそらく分子の大きさも大事であろう。
しかし、1次スクリーニングには有効ではないかと考えられる。
赤い球はアレルゲン化合物になる。緑色の球はパラベンが含まれる領域になる。緑色の球の内側に来る溶媒はパラベンと同じような溶解性を持つ化合物であるので、アレルギー性をチェックしてから用いた方が良い。
Drag=回転, Drag+Shift キー=拡大、縮小, Drag+コマンドキーかAltキー=移動。
2010.11.15
Agilent Technologies の LC Application News No. 39
に化粧品中のパラベンの分析というのがあった.
このHPLCの保持時間(RT)をハンセン溶解度パラメータ(HSP)を用いて解析してみる。
Jspreadsheet CE


オクタデカンに溶けやすい=HSP距離が短いものほど、リテンション時間が長くなる事がわかる。HSP距離を分子体積で割ると保持時間に対してなめらかな曲線になることが知られている(logをとると直線)
この結果を見る限り、パラベン類のY-MB計算結果は信頼がおけると言えそうだ。
緑色の球、オクタデカンに近いものほどODSの固定層によく溶解し、RTが長くなる。
Drag=回転, Drag+Shift キー=拡大、縮小, Drag+コマンドキーかAltキー=移動。溶媒をクリックすれば溶媒の名前が現れる。
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