2022.11.19改定(2018.9.14)
CLI(Command Line Interface)ライセンスのHSPiPについて
バイオ系、化粧品系の大手では、計算機科学部隊を持っていて、大規模計算機科学を駆使して材料設計を行なっています。そうしたところでは、高額のソフトウエアーと高速なワークステーションで計算機化学を行っています。
それに対して、HSPiPは実際に実験を行なっている個々人のPCにインストールして、研究者自身が日々使うソフトウエアーです。(そこで、ライセンス使用者を登録する、記名式ソフトウエアーが基本になっています。)
最近,マテリアル・ゲノムやマテリアル・インフォマティクス用の計算を、GUIを介さずに高速に繰り返したいという要望が増えてきました。そのような場合には,CLIライセンスの導入をお考え下さい。
CLIライセンス。コーポレートライセンスの導入には、直接Abbott先生(steven@stevenabbott.co.uk)に英語でお問い合わせください。
CLIライセンス,コーポレートライセンスは一般には販売は行っていません。 山本を通してのみの販売になります。
CLIライセンスの導入
CLIライセンスを導入すると、GUIを介さずに計算することができるようになります。
そういう使い方が進むと、会社で1つCLIライセンスのHSPiPを購入すれば用が足りる事にもなります。
HSPiP単体の値段はそのような利用形態を想定していないので、CLIライセンスのHSPiPの購入は特殊なものになっています。
導入にあたっては,
何人分ぐらいの計算がCLIライセンスで行われるのか?その数が、会社規模と比べて妥当なのか?これまでの、HSPiP単体の購入実績は?
などから、総合的に判断されます。
具体的には,CLIバージョンを導入するには、最低、HSPiPの記名式ライセンス10セット分以上の計算量がある事を前提にしています。
既に、HSPiP単体の購入実績がある場合には、その数を考慮に入れて,6-10セット分ぐらいのHSPiPを追加購入して頂きます。
そして,追加購入分のライセンス数だけフェアー・ユース(後述)できるという事です。
代金の支払い
単価は通常の記名式ライセンスと同じ値段です。(購入セット数が異なります)
pirika.comから購入していただきます。直接pirika.comに支払いできない場合に、理科学機器メーカーなどの指定業者に間に入ってもらう事もあります。
その場合は、次の条件で受けられるか確認の上、業者を選定してください。
支払いは銀行振り込みのみ。
掛売りはしない。
合同会社pirika.comとして公表している以上の情報は出さない。
伝票はデジタルのみ。
CLIライセンスとコーポレート・ライセンスの違い
どちらのライセンスも会社(団体)の名前宛に発行されるライセンスです。
異動で構成が変わっても、組織に与えられたライセンスなので変更を届ける必要はありません。
コーポレート・ライセンスでできることは,全てCLIライセンスでもできます。
そこで,基本的にはCLIライセンスの導入をお勧めします。
CLIライセンスの機能
CLIライセンスは,単体のHSPiPと同じようにHSPiP.exeのあるフォールダーにインストールします。
HSPiP.exeをダブルクリックすれば通常のGUI版HSPiPが立ち上がり,これまで通りに利用できます。
CLIライセンス独自の機能としては,次のような機能を持っています。
WindowsのDOS窓を開き,
A>HSPiP.exe YMBF “input file”
などとすると,Out.datに結果を吐き出します。
(この場合は、書き込みが許されるディレクトリーで行う必要があります。)
つまり,Materials Studioなど,「計算ソフトを登録して,Jobを実行できるソフト」から,一連の計算をGUIを通さずに行うことができるようになります。
例えば,ある化合物があった場合に,次のような情報を得る事が可能になります。(RDKitや分子軌道計算ソフトは別途インストールされている必要があります。)
- HSPiP.exe YMB でHSPや熱力学的な物性推算値を得る。
- RDKitなどを使いトポロジカル・インデックスなどを得る。
- 分子軌道計算計算結果を得る。
そうした情報を取捨選択してMI:マテリアルズ・インフォマティクス を行う事が多くなってきました。
フェアー・ユース
CLIライセンス,コーポレートライセンスにはフェアー・ユースが適用されます。
このフェアー・ユースを説明しておきましょう。
例えば、よく使うユーザーが5人(係数1)いるとします。
たまに使う人(係数0.5)が10人いるとします。
その場合には、「(5人x1.0)+(10人x0.5)で10セット分のライスンスを持ってください」と言う事です。そして15人のPCにインストールして良い事になります。
「ウチの組織では,一人当たり0.01しか使わないので,1セットで100人が使います」
これはこちらにとってフェアーでありません。そこで購入前に相談が必要になります。
最大数は50セットに固定されています。
つまり,50セットを購入すれば,組織内で使いたい放題になります。
代表者の決定
CLIライセンスを購入するには,代表者を決めてください。
再販業者や指定業者を通じた購入であっても,実際の利用者側との取り決めをしなくてはならない為,まずは直接相談してください。
山本は日本での販売先は全て把握しています。
様々な部署が別々に購入している場合や,異なった再販業者から購入する事もあり、代表者としても,自社で何セット購入しているかわからない場合もあるでしょう。
そこで購入の相談を受けた段階で、こちらで購入実数を確かめます。
そして、フェアー・ユースの構成、既存の購入ライセンス数などを加味して,買い増しするライセンス数を決めて行きます。
代表者は決められた合意数のライセンスを必要な方に配布していただくことになります。 利用者が増えた場合には,代表者がライセンスの買い増し手続きをお願いいたします。
メジャー・アップグレードの案内は 代表者のみへの連絡になります。各利用者への案内は代表者が行ってください。
多くの場合、組織内でHSPiPを広めて、ユーザーを増やしてくださったインフルエンサーが代表役を務めてくださっています。代表者が変更になった場合には山本まで連絡をお願いいたします。
HSPiPポリシー
我々は、HSPiPがすごく役に立っているなら、ライセンスの追加購入をしてくれるもの、と言う善意を期待して10年以上やってきています。
中には、世界的に有名な大企業でありながら、ライセンスの使い回しが発覚した企業もあります。これは企業の名誉を著しく毀損するものです。
ライセンスの使い回しが無いようご注意ください。
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