豊かな化学のために

2020.12.27

PirikaでSTEAM>デジタル分子模型で見る化学結合> 10. 豊かな化学のために。

試しにこれらのページで電子書籍を作ってみました。
epub3のビュアーを持っているなら試してみるのも良いでしょう。

ドイツの哲学者、ニーチェは「事実なるものは無く、あるのは解釈のみ」と言ったとか。
原子なんて本当に存在しているのでしょうか?
原子があるとした方が、様々な実験結果を解釈しやすいから、ある事にしているだけではないでしょうか?

特に、化学結合に関しては、原子同士を線で結ぶ化学結合を使っているのは有機化学者ぐらいです。
金属結合、ガラス・セラミックスなどの無機物、イオン結合、水素結合などでは結合を線で描くという「創造」はしてきませんでした。

分子軌道法の発達によって、本来は目に見えない電子の動きが記述されるようになりました。
計算された化学結合は、有機化学者の使う化学結合とは全く異なったものですが、人間ならではの想像性を発揮して、矛盾ないように解釈されています。

化学には、まだまだ説明のつかない不思議がたくさんあります。
目に見えないものを想像(創造)して、デジタル分子模型に搭載して見ていく、考えていく。

pirikaのページを見た若手が、想像(創造)を掻き立てられ、そしてコンテンツを作成し始める。そしてデジタル教科書の形で次の世代を刺激し始める。そんな循環が起こることを夢見て。。。

それには、プログラミングのスキルも必要になるでしょう。
pirikaでは化学系のプログラミングのページもあるのですが、あまり整備していません。
ニーズがあれば考えていきたいと思います。

会社ではDX(デジタル・トランスフォーメーション)を強く求められます。
これは「デジタル機器を使って,ITやAIを駆使できるような人材に変身しましょう」と言っているのではありません。「デジタルを駆使して,より豊かな生活や社会へと変えていきましょう」を目指すものです。

豊かさの定義が問われる問題です。

豊かな化学を目指すには、何ができるようになれば良いのか? 議論の一石になれば。

1.分子構造の調整。
2.分子集合体の分子模型作成。 ちょっと計算が重いので注意
3.各原子上の電荷を計算。 ちょっと計算が重いので注意
4.ある温度における分子(原子)の運動。
5.π結合とσ結合の違い。
6.作られる直前の化学結合の様子。
7.HOMO-LUMO遷移エネルギーと化学結合。
8.振動解析結果のアニメーション。
9.デジタル教科書の作成。
 試しにこれらのページで電子書籍を作ってみました。
 epub3のビュアーを持っているなら試してみるのも良いでしょう。
10.豊かな化学のために。
12.全フッ素化キュバンのLUMOが電子を閉じ込めた!

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