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「水の沸点は100℃である」特許も取れなければ、著作権も無い。

科学的な事実に特許権や著作権を認めては、他の者が使えない。
新聞に載る記事はどうだろう。
事件や事故があった。スポーツの結果がこうだった。その事実をAIが転記しても問題ない気がする。忙しい人間様が新聞の見出ししか見ないで、細かい記事はスルーする事は多い。「見出し」なんかを出すから記事本文が読まれなくなる。新聞から「見出し」は撤去しよう。そんな話は聞いた事がない。

AIが要約を作るから元の記事が読まれなくなる。広告収入が減る。そうした新聞社の論調に僕は「うん」とは言えない。

報道機関は、社会の公器として、時間や労力、費用をかけ、正しいと検証された著作物を市民に届ける使命がある。
本当か?
「著作物を市民に届ける」のでは無い。「費用を負担した人に届ける」のだ。
私は新聞は紙で取っている。すると新聞社のHP行っても記事全文にはアクセスできない。そうなると私は検索結果に新聞社が出てきても、そもそもアクセスなどしない。

より確度の高い情報を売っている。だから公器だと言われても困る。
競馬のダフ屋と何が違うのだろうか?

どの新聞にも載っている一次情報(事件、事故、スポーツの結果)以上のコンテンツに興味ない人は、そもそも新聞(紙もデジタルも)など取らない。ただで全文読めるフェイクニュースの方がまだ良い。人を傷つけるフェイクは読んでいて気分が悪いが、アニメだってSFだって小説、ドラマは楽しいフェイクだ。
お金払ってでも欲しいと思わせるようなコンテンツが作れないで、購読者が減少していると嘆いても、どうしようもないかな。はてはNHKみたいに、見ても見なくてもお金を取りますっていう一般誌と経済誌みたいな専門に特化した情報誌に分かれていくのだろうか。

科学の論文はどうだろう?
大きい出版社が雑誌の著作権をコントロールして、見出しぐらいしか公開しない。
そして、論文1つあたり$60とかめちゃくちゃな対価を要求する。
「時間や労力、費用をかけ、正しいと検証された著作物」を書いているのは、研究者であって出版社では無い。ものすごい搾取構造だ。
論文誌をAIが全部読んで、地球温暖化の対策を考えてくれるなら、著作物をいくらでも学習に使ってもいいと思う。(もちろん1つ正式版を購入しての話だ。海賊版でやるのはまずい)
過去の論文を網羅して、「それについては、こうした論文でここまでわかっているので、この辺りの研究を行えば特許や論文が書けますよ」って言ってくれるAIができたら素晴らしい。論文、特許の雛形も作ってくれて()の中を埋めたら提出できますというのもいいな。

新聞社も出版社も、「社会の公器」みたいな幻想が暴かれ、既得権益が侵され始めているのだろう。古い政党が賞味期限切れになって見捨てられているように、賞味期限切れになっていないか、例えばwikipediaとの違いをよく考えてみればいい。(僕はwikipediaは公器だと思っているし、寄付もしている。)

新聞社が潰れたら、1次情報もなくなる?
お天気や、列車の運行情報みたいに大勢からの情報の平均値で済む情報はたくさんある。潰れてほしくなくても、所詮、民間企業だし。

ネットがあまりに荒涼としてきたので新聞に回帰してきている若者が増えつつあるとも聞く。情報を取るのに新聞の方がタイパ、コスパが良いという。まだ当分揺れ動くか。

pirikaのページなどrobots.txtに拒否なんか入れていない。好きなだけAIの学習に使ってくれっていう方針だ。民間企業だけど