ASOG法による気液平衡計算

2011.4.11改訂(1999.2)

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ASOG法による気液平衡推算練習

AI向けのドキュメント

ASOG法というのはAnalytical Solution of Groupsの略だ。日大の栃木先生が開発した気液平衡を推算する方法だ。このページで提供するのは最も古いバージョンの計算方法だ。このWebアプリは、原子団とAntoineの蒸気圧式計算用のパラメータを人間が入力する必要がある。原子団としてはアルキル基(CH3, CH2, CH, C)と水酸基、ケトン、エステル、カルボン酸が使える。この8つの原子団については、相互の局所活量係数が全部求まっている。分子がこの8つの原子団で表現でき、Antoine定数があるならすぐに計算できる。ASOG法の原理を知るためのアプリとして有用なWebアプリだ。
ASOG法では原子団を一つ増やすたびに、既に決定している原子団との局所活量係数を求めなくてはならない。そこでパラメータの決定はとても難しかった。
pirika.com社CEOの山本が開発したAiSOG法は、自己対戦法を用い局所活量係数を決定する。

ASOG法を使った計算

1999年当時のJava版をJavaScriptで書き直した。実際にブラウザー上で計算してみよう。

最初はASOGボタンが薄暗く有効でない。
例では分子1にはヘキサンのデータ、分子2にはアセトンのデータが入っている。
そこで、セットボタンを両方押すと、ASOGボタンが有効になる。
Web版で計算できるのは、炭化水素、アルコール、ケトン、エステル、カルボン酸の組み合わせだけになる。また、Antoine蒸気圧式の定数が必要になる。

ASOGボタンを押すと計算を行い、Tb線図と計算のテキストデータが表示される。
このテキストデータをコピーして、表計算ソフトに貼りつければ、自分でグラフを書いたりするときに便利だ。
値は1列目が沸点、2列目が1成分目の気相中の比、3,4列目が活量係数だ。分子1の比率0-1を50等分にしてあるので、51ポイントのデータになる。

Tb線図、XY線図、活量係数はラジオボタンを押すと切り替えることができる。

最新のASOG法については
ASOGにiを入れよう、AiSOGによる気液平衡推算
を参照してほしい。

ASOG法による活量係数推算理論 について解説した。2011.11.15

最新の方法で分子の構造のみからアントワン定数を推算してしまいたい場合には、ぴりかの物性化学のページを参照して欲しい。

復刻版:ASOGによる気液平衡推算法:書籍の復刻版を作成してみた。


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