指定業者制度が研究所を潰す

大きな会社は指定業者制度をとっている事が多い。
購買の部署は、何かを購入するときは、指定業者のみを使うように組織に命令する。
まー、工場などで原料を購入して製造するときにはいいかもしれない。

問題は、研究所のように、少量多品種を扱う部署だ。
私はHSPiPを著者割引ぽく販売をしている。
当然、どこの指定業者にも成っていない。(頼まれてもお断りだが)
すると、研究者がHSPiPを欲しがった場合、指定業者でないので直接購入できないことも多い。
そこで、科学機器などを納入している指定業者に代理購入を依頼する事になる。

ところが、その指定業者は、LLCなどからは購入できないと言う。
LLCは株式会社でないので法人として信用できないので相手にできないと。

そこで指定業者は、HSPiPを輸入代理販売している再販の株式会社に発注する。
最後にその再販の株式会社が、pirika.comに発注する。
何故かというと日本語の最新マニュアルを付けているのはpirika.comだけだからだ。
マニュアルの翻訳は著作権絡みなので勝手にやるのは許されない。

一番安く買いたいなら、web通販でクレジットカードで購入すれば良い。
輸入代理販売しているところは、どこも同じweb通販で購入したものを届けているだけなので、web手数料とクレジットカードの手数料に加え輸入代理店の手数料がかかる。

輸入代理販売が名目なので、リスク(お金を払ったのにものが来ない)を上乗せするので結構な額を取る。
本来は通関などで費用がかかるし、高い設定になるのはわかる。
しかし、現実は輸入といっても電子データなので港が閉鎖されようが関係ない。
昔のパッケージを船で輸入していた時代からある暴利だ。
それでも、ネット遮断などが起きた場合には返金してもらえるので、購買としては安心なのかもしれない。(でもそもそも、ネット遮断が起きてる状況では、ライセンスを送付しても届いていない可能性もあるが。)

まー、何が言いたいのかというと、指定業者制度を取ることによって、組織が硬直化して、通常購入できる値段の倍を喜んで払っているのが日本の企業だってことだ。

こんなこと繰り返していれば、研究員の給料をあげることできないよな。

指定業者も形式上見積もりを集める。
でも、安いところから買うより、高いところから買ったりする。
それは、孫の見積もりに20%上乗せするなら、高い見積もりを出したところから買った方が良いものな。そう言うことしないと言う約束で指定業者を勝ち取っているはずだ。でも名目はいくらでも立つ。高いけど信用が高いと言えば良い。

また、購入したいと言ってきた後、次は購買から延々とグダグダ言われる事がある。
たいてい、他所から購入してくださいって言って販売を辞退してしまう。
如何に安く買い叩くか?だけが「生きる道」の人から交渉されても困る。

まー、日本以外では95%以上そんな指定業者制度で購入しているところは無いようなので、朽ち果てる制度なのだろうとは思うが、意外としぶとい。

そうやって、ソフトを購入しにくくしておいて、違法コピーしてライセンスを使い回す。
生産性が低いと言われるわけだ。



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です