ハンセン溶解度パラメータ(HSP)推算がExcel上で動くようになった。

HSPの最新の推算値(2023年版)がExcelの上で計算できる様になった。

Microsoft 365 StandardのExcelマクロは、VBではなくType Scriptが標準になっている。
TypeScriptはJavaScriptの互換なので、これまでに書いてきたソフトは簡単にTypeScriptに変換できる。

元々、JavaScriptはブラウザー上で使える安全なスクリプト言語として発展したきた。
ExcelがWebブラウザー上で動くようになった今、そのセルを取り出して自由に処理する言語としてはType(Java)Scriptはとてもありがたい。

分子構造を表すSMILESの構造式を読み取り、原子団などの識別子を作り出し、ハンセンの溶解度パラメータを計算する。
出力はエクセルの表の中に行う。

これまではHSPiPで動かすしかなかった。
HSPiPのCLIライセンスを持っていれば、他のソフトからジョブを投げ込み、結果を受け取ることもできた。

しかし、Office Scriptの形にしてしまうと、スクリプトを共有できてしまう。
すると全社員がYMBを使えることになってしまう。
値段の付け方がとても難しいな。

製薬会社用に、中身公開型(情報を流出させるような怪しいコードが入っていない事を証明)で、高額な値段で販売する形になるのだろうか。
ソースコードが丸わかりになるので、それを改変して売り出そうって所には出せないから、契約とかが難しいな。

CLIライセンスのように、GUIなしにSMILESの構造式から計算するのと何が違うのかというと実は何も変わらない。
CLIはマニアックな人向け、Excel版は万人向けぐらいか。

今年の授業の大事なポイントになっているのだけど、ケミストと化学系のデータサイエンティストとどちらが生き残りやすいか?
の問題かもしれない。

ChatGPTの使い方の一つとして、C#をPythonに書き換えるぐらいは楽勝でやってくれる時代だ。
そんな簡単なことを化学系のデータサイエンティストに明け渡す必要はない。

プログラマーの側からしたら、TypeScriptで作っておいて、個人用のライセンスにはRUSTにでも変換してコンパイルして販売する。
なんと言っても、Excel版はとても動作が遅いから。
中身を見ないと買えない所にはそれなりの値段で販売する。
作り直す手間を考えると良い時代になったものだ。

最低限、TypeScriptは簡単にJavaScriptにコンパイルできる。
それをGoogleのスプレッド・シートに乗せてみよう。
速度がどのくらい違うのか興味がある。

なんにせよ、商品体系を簡単に増やせるのは何ともありがたい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です