日本企業の人材への投資、国の政治人材への投資

政府が「働き手個人が10-20年先に向けたステップアップができるように」専門家に相談できる体制を整備するように投資するらしい。
日本企業の人材投資は対GDP0.1%以下で、1%以上の米国、英国、フランス、ドイツに見劣りする。

まず驚くのは、そんな専門家っているのだろうか?
地球温暖化ではあるまいし、10-20年先のキャリアを考えるたって、オックスフォード大学が言うように、今ある職業の40%以上はその頃には無くなっている。

まー、自分は現役の時は社内教育といってもビジネス英会話とかで、履修した事はなかった。でもグローバル人材となるためには英語は必須とか言っていた。
まー、そんな事を言い出して大学の授業も英語とか言っているが、もうDEEP Lの英語能力は僕を遥かに上回っている。
AI-アシストを受ける前提なら、英語より中身で差別化を考えた方がキャリア的には意味がある。でも10-20年前に「英語はいらんよ」とは言えないで、そちらにお金と時間を投資した人は。。。。

特にデジタルは早い。
統計解析なんてそのうちAIがやるだろう。
そしたら、消しゴムで消して書き直すなんていう統計不正は無くなる。
そんなAIを待てないなら、「働き手の政治人材が10-20年先に向けたステップアップができるように」専門家に相談できる体制を整備してあげれば良い。人のことはいいから、まずまともな政治家、官僚になれ!

これは議論の根本が間違っていると思う。
日本はまだほとんどがメンバーシップ制をとっているが、欧米はジョブ型である。
ジョブ型はその専門性を高めるために人材への投資はありうる。自分に対する時間とお金の投資の概念ができている。

メンバーシップ制で人事やったり営業やったり広報やったり、専門など関係なく、たらい回しするのだったら、共通資質でゴルフでもやっていればハズレはない。
そうして社交費でゴルフ、飲み食いするのも人材投資へ算入すれば欧米に負けていないと思う。
そういえば、政治家も専門など関係なく、たらい回しなようなので人材への投資はいらない。それでゴルフをやるのか。。。。

このところ、日本の製造業の地盤沈下が止まらない。
特に研究所のレベルがどうしようもなくなっている気がする。
入社して10年もすると管理職になって、実験よりは、人の管理をやらされる。
専門性はどんどんいらなくなって、会議、打ち合わせが仕事になる。

昔は、もう少し、ジョブ型の研究開発が残っていたが、昭和は遠くになりにけり。でもシンギュラリティーは近くになりにけり。