コロナ軽症用、経口治療薬のハンセン溶解度パラメータ

2022.9.30改訂(2021.10.1)

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概要

去年(2020.4.28)、COVID-19用の治療薬のハンセン溶解度パラメータ(HSP)の記事をアップしました。
1年以上経って、軽症用の経口治療薬がいくつか発表になったのでHSPを計算してみた。(Pirika Blogの内容の再掲だ。)

内容

新聞を見ていたら、コロナ軽症用、経口治療薬の話が出ていた。
昔のインフルエンザにもワクチンはワクチンとして、それとは別にタミフル、リレンザなどの薬がある。
そうした薬のHSP(ハンセン溶解度パラメータ)を計算してきた。

同じように、今回新たにわかった、コロナ軽症用、経口治療薬のHSPを計算してみよう。
HSPiPを持っている人が計算できるように、SMILESの構造式もつけておく。

モルヌピラビル(メルク):CC(C)C(=O)OCC2OC(n1ccc(=NO)[nH]c1=O)C(O)C2O
AT-527(ロシュ):CNc1nc(N)nc2c1NCN2C4OC(COP(=O)(NC(C)C(=O)OC(C)C)Oc3ccccc3)C(O)C4F
S-217622(塩野義製薬):COc4cccc5[nH]c(C(=O)NC(CC(C)C)C(=O)NC(CC1CCNC1=O)C(=O)c3nc2ccccc2s3)cc45
PF-07321332(ファイザー):CC(C)(C)C(NC(=O)C(F)(F)F)C(=O)N1CC3C(C1C(=O)NC(C#N)CC2CCNC2=O)C3(C)C
Baricitinib : CCS(=O)(=O)N4CC(n3cc(c1ncnc2[nH]ccc12)cn3)C4CC#N

最近思うのだが、こうした化合物の多くは構造を3つに分けて考えると良い気がしている。ハンセンの溶解度パラメータのコンセプトは、似たHSPのものは、似たHSPのところに溶けるだ。これらの薬はどんな所に溶けているのだろうか?

また、QSARをやるときには電子受容性(EA)や電子供与性(ED)も大事なので合わせて計算結果を載せておく。

ただし、実はまだ、このHSP計算用のパラメータは未公開(ver. 2019)だ。
このところ毎日、ver.2021を作成している。
段々飽きてきたので、ちょっと遊びで計算してみたものだ。

ver.2021では、分子が大きくなった時の補正が改善されている。
中分子、大分子や特定の官能基(例えば水酸基)を多く持つ化合物の計算値は圧倒的に良くなっている。

CLIライセンス・ユーザとかの限定ユーザーにはテスト用に使い始めてもらっている。
ワクチンの被験者のようなものだ。
今のところ、とても評価は高い。
もう少し、練り上げてリリースすることになるだろう。

オーバーオールで見ても、結構よく似たHSPになっているので面白い。

namedD19dP19dH19dHAcid16dHBase16ElectronDonorElectronAcceptor
モルヌピラビル18.869.2713.498.4919.6715.621.3
AT-5272010.6910.356.2616.5732.224
S-21762220.0713.29.846.8410.1730.527.2
PF-0732133218.2412.677.685.667.0430.527.2
Baricitinib20.6511.358.263.469.9120.725.5

これだけ大きな分子になると、ver. 2021の効果がはっきり現れる。

dD21dD21vdwdD21fgdP21dH21dHAcid21dHBase21ED21EA21
18.4510.0715.019.5915.675.6914.1820.3331.42
19.639.6816.6112.6211.444.1110.4196.1430.45
19.549.4816.9811.58.623.967.0848.7318.95
17.639.5914.412.597.683.686.0447.2120.83
19.589.9316.813.68.411.47.5469.3118.63

コロナのHSPと比べると、薬のdHが小さいのがちょっと気になる。
ブログに書いた記事の再掲だ。

ブログコロナウイルスのハンセン溶解度パラメータ


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